▽松永英嗣・エボリューション総研アナリスト兼ストラテジスト
来週のニューヨーク金先物相場は、強地合いが継続しそうだ。
中心限月4月きりのレンジは、1オンス=1350~1400ドルと想定している
注目は、16日にウクライナのクリミア自治共和国で実施されるロシアへの編入の是非を問う住民投票。過半をロシア系住民が占めており、ロシアへの編入が決定される可能性が高い。オバマ米大統領は住民投票を認めていないが、ウクライナ情勢をめぐっては、ロシア側は譲歩する姿勢を示しておらず、先行き警戒感が高まっている。
仮に、ロシアへの編入が支持された場合、ウクライナや旧ソ連諸国のロシア系住民が多い地域で、同様にロシア編入を求める動きが出てくることも否めない。事態収束は容易ではない。当面、地政学的リスクの後退は期待しにくい状況で、NY金の上昇を後押しするだろう。
また、米国株は堅調を維持しているが、米国にとって主要貿易相手国である中国の景気減速懸念が増している。米国株調整への警戒感が強まり、リスクヘッジとして金が一段と見直されるケースもありそうだ。
ただ、米商品先物取引委員会(CFTC)の取組高報告をみると、NY金の大口投機玉の買越枚数は足元で約1年ぶりの水準に増加しており、やや過熱感が感じられる。チャートをみても、4月きりは2013年10月高値を上抜いたことで目標達成感があり、上昇力は鈍りそうだ
こういった話も出てきています。