NY原油市場概況
◎反発、短期的な下げすぎ感も戻り重く
NYMEX・WTI4月限:98.20△0.21
13日のニューヨーク原油は反発。終値の前日比は期近2限月が0.21~0.26ドル高、その他の限月は0.25~0.43ドル高。ICEブレント原油は、期近2限月が0.63~0.43ドル安、その他の限月は0.35ドル安~0.06ドル高。
短期的な売られすぎ感や米経済指標の改善なども、米原油在庫が3カ月ぶりの高水準にあることや、中国経済への懸念の強まりなどから、期近は狭いレンジ内で戻り重く推移した。
4月限は、夜間取引では終盤に98.60ドルへと上昇したのが精一杯で、立会い開始後は狭いレンジ内で頭が押さえられた。前日発表の米エネルギー情報局(EIA)統計で原油在庫が事前予想の3倍増となり、昨年12月13日の週以来の高水準となったことが嫌気されるなか、この日発表された中国の複数の経済指標が軒並み予想を下回ったことから、同国経済への懸念が一段と強まったことが背景。一方、この日発表された複数の米経済指標の改善に対する市場の反応は特に見受けられず、チャート上で200日移動平均を割り込んだことや、欧米株式相場の一段の下落なども引き続き一因となった。前日に付けた期近ベースで2月7日以来の安値(97.55ドル)を割り込むまでには至らなかったものの、98ドルを挟んで戻りの重い展開が続いた。
石油製品は、ヒーティングオイルが続落、改質ガソリンは期近が続落。ヒーティングオイル4月限は、需要鈍化見通しやチャート面の悪化などから、期近ベースで一時、昨年11月14日以来の水準へ一段と下落した。改質ガソリン4月限は、原油安や中国景気の減速懸念などから、期近ベースで一時、2月28日以来の安値を付けた。
ICEブレント原油4月限は続落。リビアの増産や中国経済への懸念などに圧迫されるなか、一時、期近ベースで2月7日以来となる106.98ドルへと下落した。
米オバマ政権は12日、流通システムの試行の一環として、戦略石油備蓄(SPR)から500万バレルの原油を売却する計画を明らかにした。試験的な売却は3度目。米エネルギー省の広報担当者、ウィリアム・ギボンズ氏によると、売却を予定しているのは全体の1%未満で、ウクライナ情勢の混乱など地政学的出来事との関連性はないという。市場参加者の多くも同様の見方をしているも、一部からは1990年8月に400万バレルの売却を行った2度目は、米国がイラクに攻撃する前の月だったと指摘し、ウクライナとロシアの緊張が続くなか、ロシアへの警告ではとの見方も出ている。海外主要通信社が伝えた。
石油コンサルタント会社オイル・ムーブメンツによると、3月29日までの4週間のOPEC(石油輸出国機構)の原油輸出高は日量2360万バレルと、前の4週間比で110万バレル(4.6%)下回る見通し。欧州と北米の製油所の需要鈍化が背景で、昨年11月16日の週以来の低水準。なお、この数値はアンゴラとエクアドルを除くもの。海外主要通信社が伝えた。
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