NY金、銀先物市場概況
◎金は小幅続伸、銀は反落、中国・ウクライナ懸念で逃避買い
COMEX ゴールド4月限:1372.4△1.9、シルバー5月限:2119.8▼16.0
13日のニューヨーク金は小幅続伸、銀は反落。終値の前日比は、金が0.8~1.9ドル高、中心限月の4月限が1.9ドル高、銀が16.7~15.9セント安、中心限月の5月限が16.0セント安。
金4月限は、中国の景気減速で前日高値を抜いたあと、米景気回復で反落したが、ウクライナ緊張による対ロ制裁警告と報復懸念、株価急落による逃避買いで切り返した。
銀5月限は、金の上昇に追随して前日高値を抜いたが、中国の景気減速懸念及びウクライナ緊張に対し、リスク回避売りが逃避買いを上回り、マイナスサイドに転落した。
ニューヨーク金4月限は、時間外取引を1375.7~1365.2ドルのレンジで推移し、前日比2.4ドル安の1368.1ドルとなった。4月限は、昨日の急伸に対する反動で安寄りしたが、ウクライナに関して欧米とロシアの対立が続くことや、中国の景気減速を示す経済統計をはやして逃避買いが入り、前日高値(1371.3ドル)を突破した。ドル安も支援材料。しかしながら、上昇が一服したあとは、連日の上昇で利食い売りが出され、マイナスに転落した。
立会時間は、利食い売りが続いて時間外取引の安値を下回ったが、1364.9ドル(5.6ドル安:0.4%)で下げ止まったあとは、ウクライナ緊張を受けた逃避買いで切り返し、1375.4ドルまで反発した。ただ、時間外取引の高値を試す勢いはなかった。時間外取引で利食いが増えたあと、米週間失業保険申請件数の減少や小売売上高の増加が圧迫して値を消したが、安全への逃避買いが入って切り返した。複数の中国景気指標が事前予想を下回り、中国の景気減速懸念が広がったことや、ウクライナ情勢への不透明感が買いを誘った。ウクライナ情勢に関しては、クリミア半島からのロシア軍撤退を求めて欧米とロシアの外交交渉が継続しているが、ロシアが制裁に対する報復を警告するなど、妥協点が見当たらない状況が続いている。明日14日の米ロ外相会談で、16日に予定されるクリミア自治共和国の住民投票が回避できるかどうかが注目される。
ニューヨーク銀5月限は、時間外取引を2148.0~2121.0セントのレンジで推移し、前日比3.3セント安の2132.5セントとなった。5月限は、安寄りしたあと、金の反発やドル安で前日高値(2143.5セント)を上回ったが、金が反落に転じたことからマイナスに転落した。
立会時間は、金の下落に追随して時間外取引の安値を下回り、2110.5セント(25.3セント安:1.2%)まで値を消したあと、金の反発で2134.5セントまで持ち直したが、プラスに浮上できずに地合いを弱めた。中国の景気減速懸念やウクライナ情勢を巡る欧米とロシアの対立で、リスク回避の売りが逃避買いを上回った。ドル高・株安も圧迫要因。
3月12日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比5万8726オンス増の713万9540オンス、銀が4万6391オンス減少の1億8327万40オンス。
今日の材料
・1-2月の中国鉱工業生産は前年比8.6%増加、予想の9.5%増加を下回る。
・1-2月の中国固定資産投資は前年比17.9%増加、予想の19.4%を下回る。
・1-2月の中国小売売上高は前年比11.8%増加、予想の13.5%増を下回る。
・ロシア軍、ウクライナ国境付近で8500人規模の軍事演習。
・ロシア政府高官、いかなる制裁にも同様の対抗措置をとる方針。
・米ロ外相、ウクライナ情勢の打開策について電話協議。
・米週間新規失業保険申請件数は31.5万件に減少、予想の33万件を下回る。
・2月の米小売売上高は前月比0.3%増加、予想の0.2%増加を上回る。
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